歯科衛生士 N

  • 資格:歯科衛生士 ヘルパー2級
  • 年齢:35歳
  • 入職:2年目
  • 職種:歯科衛生士
  • 余談:楽器演奏や歌うことが人生の楽しみの一つ。独自のノリを大事にした演奏活動を行うビッグバンドに所属し、フルートを担当。休日を自主練習に費やすことも多い。

歯科医院から介護施設へ

歯科医院の歯科衛生士を15年経験。結婚をして、夫が暮らしていた霧島市へ移住してきました。以前勤めていた医院があったのは高齢化が進む小さな町で、来院者もお年寄りが多かったんです。当時から歯科医に付いて特養へ訪問診療に出かけていて、施設の看護師から「スタッフに歯科衛生士がいたらいいのに」との声も聞いていました。再就職の際にそうした経緯を思い出し、ハローワークで政典会が募集していた歯科衛生士の求人を見つけて挑戦を決意。現在『嘉祥園』に常駐する歯科衛生士として、利用者さんの口腔ケアに取り組んでいます。

口腔ケア以外の知識・情報も大切

介護施設における歯科衛生士の業務で感じた違いは、一人の利用者さんについての情報量の多さです。歯科医院だと、患者さんの口の中の情報以外にそれほど干渉しません。ところが介護施設の場合、口腔内だけでなく、食事の内容や体調、性格などの把握も必要。姿勢の悪さが噛む力に影響するとか、知らない情報もたくさん! 栄養士と毎日行うミーティングも大事ですね。ここで働き始めてから、改めて経口摂取の重要性を実感。多方面から口腔内の健康にアプローチできて、利用者さんの食べる楽しみを広げていけたらと考えています。

歯科衛生士ができることを模索中

特養という施設がら、ここで最期を迎える利用者さんも少なくありません。それまでの時間に歯科衛生士としてやれることがあったのではと悔しい思いをしました。自分で噛んで食事をすると認知症の進行が遅れると聞き、歯磨きに着目。介護を行う職員にも歯磨き指導を行うなど、口腔ケアの基本から始めているところです。政典会で初めて採用された歯科衛生士だったので、入職当初は周囲にどう思われているか不安でした。でもすぐに溶け込めたくらい職場の雰囲気が温かく、チームワークも抜群。その一員として活躍したいと思わせてくれる職場です。